アンコールワットの第3回廊は毎月2回「14日・28日の午後」が閉鎖に

アプサラ国立機構が2026年6月12日に発行した通知によると、第3回廊(バカン)の保存状態を良好に保つため、定期的なメンテナンス時間を新設することが決定しました。
原則として毎日公開されている第3回廊ですが、今後は毎月14日および28日の午後13:00以降、専門家チームによる技術的な保存・修復・メンテナンス作業のため、観光客の立ち入りが全面的に禁止となります。
この両日とも、午前中は通常通り入場可能ですが、午後からは完全にシャットアウトされるため注意が必要です。

入場制限が導入される理由と背景

アンコール・ワットの中央にそびえ立つバカン塔は、ヒンドゥー教の宇宙の中心である「メール山(須弥山)」を模したものであり、遺跡内で最も高い聖所です。
ここからの眺望は息をのむ美しさであり、毎日数多くの世界中の観光客が詰めかけるため、遺跡への負荷や経年劣化が懸念されていました。
アプサラ機構の発表によると、今回の措置は「この神聖な遺産が持つ傑出した普遍的価値(Outstanding Universal Value)を維持し、次世代へ確実に保護・継承するために必要な技術的保存作業を行うため」とされています。
観光地としての利便性よりも、世界遺産の厳格な保存修復を優先するための極めて重要な決定です。

今後の旅行者およびツアー計画への影響とアドバイス

第3回廊は、その歴史的・宗教的な重要性から、一度に登れる人数が「最大100名まで」と厳しく制限されており、通常時でも1時間以上のウェイティングが発生することが珍しくない大人気スポットです。
また、入場には肩や膝を露出しない衣服の着用が義務付けられており、12歳未満の子供の入場が禁止されるなど、独自の厳しい規則が設けられています。
今回の定期メンテナンス導入に伴い、ツアー計画や個人旅行のスケジュールを組む際には、以下の点に注意が必要です。

① 滞在日に「14日」「28日」が含まれる場合の対策もしアンコール・ワットを訪問する予定の日が毎月14日または28日に重なっている場合、第3回廊へ登ることができるのは「午前中のみ」となります。そのため、当日の行程を前倒しし、朝一番にアンコール・ワットのバカン塔へ向かうようなルート変更をお勧めします。

② 午前中の大混雑の予想制限日の午前中は、午後に入場できない分の観光客やツアーが集中するため、通常以上の激しい混雑と長い待ち時間が発生する可能性が極めて高いです。スケジュールには十分な余裕を持って行動してください。